書き方のコツ

【文章力アップ】分かりやすい文章を書くコツ6選

「書いた文章が相手に伝わらなくて困っている。文章術の本がたくさんありすぎて、どれを読めばよいかわからないし。。文章力が簡単に上がるコツをわかりやすく教えてください。」

 

こういった疑問にお答えします。

 

本記事の内容

・そもそも分かりやすい文章とは?
・分かりやすい文書を書くコツ6選

 

本記事の信頼性

私は、若手社員の人材育成を3年間担当し、コミュニケーションに関する悩み解決をサポートしてきました。

また自己スキルアップのため、コミュニケーション関連の書籍を年間30冊ほど読んでいます。

  

 
もともと私も文章を書くのが苦手でして、時間をかけて一生懸命書いたのに、相手に上手く伝わらず何度も書き直した経験がよくありました。
 
時間をかければかけるほど長文になってしまい、何を伝えたかったのか自分で分からなくなってしまうことも多く、文章の書き方で長年悩んでいました。
 

 

しかし、ある書籍に出会ったことで文章力が劇的に向上し、若手社員の人材育成担当としてビジネス文書の書き方を指導できるまでに成長できました。

 

今回は、私が参考にした「文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた」という書籍をもとに、分かりやすい文章を書くコツについて解説します。

 

本書は、文章術の名著「100冊」のエッセンスを1冊にまとめた書籍です。

 

一流のライター、作家、ジャーナリストの多くが身につけている書き方のコツが、ランキング形式でまとめられています。 

 

文章のプロたちが「大切だ」と考えている書き方の共通ノウハウが、凝縮されています。この一冊で、書き方のコツをほぼ完璧におさえることができます。
Shu-log

 

本記事では、「文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた」に記載された共通ノウハウ(40個)の中から、私が本当に参考になったコツだけを厳選して紹介します。

 

この記事を読めば、短時間で文章力を上げるコツを理解できるはずです。

 

今回は6つのコツを紹介するため少し長くなりますが、丁寧にご説明するので、最後までじっくりと読んでみてください。
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そもそも分かりやすい文章とは?

 

分かりやすい文章とは、「分かりやすい表現でシンプルに、見た目も整えられた、読み手に優しい作りにすること」です。

 

書き方のコツは以下6つ。

・文章はシンプルにする
・伝わる文章には「型」がある
・文章も「見た目」が大事
・わかりやすい言葉を選ぶ
・比喩・たとえ話を積極的に使う
・接続詞を正しく使う

 

ひとつずつ詳しく解説していきます。

 

コツ①:文章はシンプルにする

 

分かりやすい文章を書くには、無駄な言葉を使わず、簡潔に書くこと が大切です。

 

文章が長くなるほど、言いたいことが伝わらないリスクが高まります。

・読み手に負担をかける
・伝えたいポイントが不明瞭になりがち
・読み手の勘違いを生みやすい

 

シンプルに文章を書く方法は以下2つ。

 

シンプルに文章を書く方法

・余計な言葉はとにかく削って、簡潔に
・ワンセンテンス・ワンメッセージ

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

余計な言葉はとにかく削って、簡潔に

 

「なくても意味が通じる言葉」は積極的に削るようにしましょう。

 

不要な言葉を削ることで、以下メリットがあります。 

・主語と述語が近づくので、事実関係がはっきりする
・書き手の「短い文で正しく伝える」という意識が高まり、「もっとも適した言葉」を選ぶようになるため、書き手の主張がはっきりする

 

❌悪い例:

新型コロナウイルスというものは、人に感染する7番目のコロナウイルスです。世界中のいたるところすべてで、とても大きな被害が発生する状況が続いているのです

⭕️良い例:

新型コロナウイルスは、人に感染する7番目のコロナウイルスです。世界中で大きな被害が出ています。

 

削りやすい言葉にはパターンがあります。

 

削りやすい「6つの言葉」

・接続詞:そして、しかし、だから など
・主語 :私は、彼が など
・指示語:その、それは、これは など
・形容詞:高い、美しい、楽しい など
・副詞 :とても、非常に、すごく など
・意味が重複する言葉:
  まず最初に → 最初に
  はっきり断言する → 断言する など

 

文字数の多い文ほど、文体の乱れが起きたり、文章の流れが悪くなりがちです。

 

削っても文章の意味が変わらない言葉は、積極的に省略しましょう。

 

1文の長さの目安は、「60文字」以内が好ましいです。長い文になってしまったら、文を分けることを考えましょう。
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ワンセンテンス・ワンメッセージ

 

ワンセンテンス・ワンメッセージを心がけると、自然と文が短くなります。

  

センテンスとは、「文」のこと。

 

ひとつの文に入れる内容を一つに絞ると、「一読で理解できる文」になります。

 

1文の中に複数の情報が盛り込まれていると、1文が短くても、分かりにくくなります。

 

❌悪い例:

会議は明日の午前9時から、本社3階の第1会議室で行い、新商品の販売促進プランについて話し合います。

⭕️良い例:

会議は明日の午前9時から行います。場所は本社3階の第1会議室です。新商品の販売促進プランについて話し合います。

 

ひとつの文に複数の内容を盛り込むと、読み手を混乱させる原因になります。

 

読み返さなくても理解できる文を作成するのがポイントです。

 

読み手に心地よく読み進めてもらうために、冗長さ(長くて無駄が多いこと)を無くすよう意識しましょう。
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コツ②:伝わる文章には「型」がある

 

「型の活用」は、文章力を身につける一番の近道 です。

 

スポーツでも楽器演奏でも、初心者は最初に「フォーム」を身につけます。

 

文章も一緒で、型を覚えることで上達が早くなります。

 

文章の「型」とは、「文章の流れを示すパターン」を指します。

 

型を使って文章を書くと、色々なメリットがあります。

・どの内容をどの順番で書けばいいのか迷わない
・書くスピードが速くなる
・文章の流れが良くなる
・情報の過不足がなくなる
・論理展開が破綻しにくい
・結論がはっきりする

 

私自身、型を使ってブログを書くようにしてから、文章の分かりやすさ・記載スピードが劇的に向上しました。
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具体的な型は以下2つ。

 

文章の「型」

・逆三角形型
・PREP法

 

ひとつずつ解説していきます。

 

型①:逆三角形型

 

「逆三角形型」とは、結論を先に述べて、後から具体的な説明をする方法です。

 

書き進めるほど重要度が低くなるため、「逆三角形」と呼ばれています。

 

この型の基本は、「結論→説明」。

 

出来事の流れに沿って書くのではなく、「一番伝えたいこと」(=読み手が知りたいこと)を最初に書きます。

 

次に、結論に至った経緯、理由、根拠、補足事項を説明します。

 

(出典:「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。)

 

結論を先に出すメリットは以下のとおり。

・「言いこと」が最初に明らかになるため、情報を的確に伝えられる
・最後まで読まなくても概要がつかめるので、読み手の時間をとらない
・「一番大事な情報」を先に書けばいいので、文章の「書き出し」に悩まない
・文章を短くする場合、「後ろ」から削ればよいので、結論を削らなくて済む
・重要な情報を最初に提供するため、読み手の関心が高くなる

 

結論から書けば、書き手だけでなく読み手にもたくさんメリットがありますよ。
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型②:PREP法

 

さらに、説得力を高めたいときは「PREP法」を利用します。

 

PREP法は、逆三角形型と同様に「結論が先」です。

 

逆三角形の「説明」の部分に「理由」(根拠、裏付け)と「具体例」を盛り込み、最後にもう一度「結論」で締めくくります。

 

 
P(Point)=ポイント、結論
「〇〇〇の結論は、〇〇〇です」

R(Reason)=理由
「なぜならば、〇〇〇だからです」

E(Example)=事例、具体例
「実際に、〇〇〇といった事例がありました」

P(Point)=ポイント、結論、まとめ
「したがって、〇〇〇の結論は、〇〇〇になります」
 

 

PREP法は、「結論を2度書く」「根拠を明確にして主張を裏付ける」ため、逆三角形型よりも文章全体に説得力が生まれます。

 

そのため、読み手の理解・納得・共感をうながしたいときに効果的な書き方になります。

 

読み手に納得感を持って理解してもらえるよう、本ブログでもPREP法を利用して文章を書いています。
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コツ③:文章も「見た目」が大事

 

文章だけでなく、全体の見た目も整えましょう。

 

見た目とは、紙面、誌面、画面の字面(文字を並べた時の印象)のこと。

 

文字の大きさ、太さ、1ページの行数、1行の文字数、空白行、文字の配列、改行のタイミング、字間と行間のバランスなどによって、文章の読みやすさ、伝わりやすさが変わります。

 

画面いっぱいに文字が詰まっていると、読む気が失せてしまいますよね。
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見た目を良くするポイントは以下3つ。

 

文章の見た目を良くするポイント

・「余白」で読みやすい印象を与える
・ひらがなと漢字はバランス重視で
・見た目を良くすると、文章のリズムも良くなる

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

「余白」で読みやすい印象を与える

 

余白で読みやすい印象を与えましょう。

 

余白とは、画面の「白い部分」=「文字、写真、画像がない部分」。

 

余白を十分にとると、読み手に負担をかけないやさしい文章になります。

 

余白を入れることで、文章の視認性(パッと見た瞬間の認識しやすさ)と可読性(文字の読みやすさ)が改善されます。

 

本記事でも、文と文の間に空白行を1行入れており、文章が詰まらないよう意識しています。
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ひらがなと漢字はバランス重視で

 

漢字とひらがなを使い分けると、見た目の印象を変えることができます。

 

漢字はひらながよりも画数が多いため、多用すると文字のつまりが助長されたり、堅苦しい印象を与えてしまいます。

 

そのため、「漢字よりもひらがなを多く」したほうが優しく、親しみやすい印象になります。

 

漢字が多め:硬い印象、内容が頭に入りにくい
漢字が少なめ:やわらかい、内容が頭に入りやすい

 

漢字とひらがなの比率は、漢字2,3割、ひらがな7,8割 が目安です。

 

漢字が多いと難しい印象を与えてしまうので、漢字は少なめにしましょう。
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見た目を良くすると、文章のリズムも良くなる

 

文章の見た目を整えると、音感的なリズムも良くなります。

 

音感的なリズムが良い文章とは、音読したときに読みやすい文章 を指します。

  


文章を読む時、実は 誰もが「頭の中で音読」しています。

そのため読みにくい言葉は、心に入ってこないのです。
 

 

リズムを良くする方法は以下のとおり。

・改行のタイミング
・段落の区切り方
・句読点の打ち方
・表記(漢字とひらがな)
  - ひらがな:漢字よりもゆっくり読ませる
  - 漢字:速く読める

 

リズムが悪くなる例

・段落が長すぎる(または短すぎる)
・行長(1行に入る文字数)が長すぎる
・改行がない(あっても少ない)
・漢字が多い
・句読点が少ない

 

リズムの悪さは、読み手にとっては読みづらさやわかりづらさにつながりやすく、誤読の原因になりがちです。

 

テンポよく「すらすら読める文章」を書くために、「見た目」にも気を配りましょう。
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コツ④:「わかりやすい言葉」を選ぶ

 

誰でも伝わる、わかりやすい言葉を使いましょう。

 

わかりやすい言葉とは、中学生でもわかる言葉 や 日常的に使われている言葉 です。

 

中学校までは義務教育で、誰もが一定水準の教育を受けています。

中学校までに習った言葉を使い、中学校までに習った知識があることを前提に文字を書けば、多くの人に伝えることができます。

 

また、文は単語と単語の組み合わせでできています。

そのため、文の中に難しい単語がひとつあるだけで、読み進めていた目が止まってしまうことがあります。

 

やさしく、読みやすく、リズムの良い文章を書くには、難しい言葉や専門用語は使わない のが基本です。

 

わかりやすい言葉を使う方法は以下3つ。

 

わかりやすい言葉を使う方法

・「難しい言葉」を「簡単な言葉」に置き換える
・専門用語を使うときは、解説を加える
・「簡単な言葉」を雑に扱わない

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

「難しい言葉」を「簡単な言葉」に置き換える

 

不特定多数に向けて文章を書くときは、難しい言葉は使わないようにしましょう。

  

日常的、一般的な言葉に置き換えたほうが、わかりやすくなります。

 

❌悪い例:

問題解決は喫緊の課題であり、可及的速やかに諸般の対策を講じる所存です。

⭕️良い例:

急いで問題を解決する必要があるので、できるだけ早くさまざまな対策を行いたいと思います。

 

「簡単な言葉に置き換える」ときに役立つのが、「類似辞典」です。

 

類似辞典とは、同じような意味を持つ言葉がまとめられた辞書のこと。

 

簡単な言い換えがわからないときは類似辞典を活用しましょう。

 

私は、無料で使える「Weblioの類似辞典」のWebサイトを利用しています。
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専門用語を使うときは、解説を加える

 

わかりやすい文章を書くには、自分が知っているからといって、誰もが知っているとは限らないという前提に立つことが大切です。

 

人は、自分が日常的に使っている専門用語になじみ過ぎているため、よほど強く意識していないと、その専門用語が素人には通じないことをつい忘れてしまいます。

 

情報を発信するときは、

・専門用語を使わないようにする
・専門用語を使うときは、用語の説明をする

と、誰が読んでもわかりやすい文章になります。

 

「簡単な言葉」を雑に扱わない

 

誰が読んでも同じ解釈になる文章を書くには、言葉や用語をあいまいにしないことが大切です。

 

言葉の定義があいまいだと、読み手に認識齟齬を生む可能性があります。

 


例えば、「お金持ち」という言葉は、耳慣れた言葉です。

ですが、どれくらい年収があって、どれくらい資産を保有していたら「お金持ち」と呼ばれるのかがわかりません。

お金持ちに対するイメージは人それぞれです。
 

 

そこで、「お金持ち」について書くときは、「お金持ち」の定義をしましょう。

 

書き手と読み手の「お金持ち」に対する認識をそろえることができます。

 

例えば、

お金持ちとは、「金融資産預金額が1億円以上5億円未満の世帯」 である。

と定義しておけば、読み手に誤解なく、自分の意図を伝えられるようになります。

 

抽象的な言葉で説明する際は、きちんと言葉を定義して、事前に認識合わせをしましょう。
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コツ⑤:比喩・たとえ話を積極的に使う

 

比喩・たとえ話を積極的に使いましょう。

 

比喩とは、ほかのものにたとえて表現すること。

 

比喩は、書き手の主張や大切なことを読み手に印象付けることができます。

 

また比喩を使うと、理解しにくい物事がわかりやすくなったり、イメージしやすくなったりします。

 

比喩を使うメリットは以下3つ。

・複雑な内容をわかりやすく伝えられる
・読み手がイメージしやすくなる
・意味を強調できる

 

比喩には、直喩、温湯、換喩、提喩、諷喩、擬人法など、いくつかの種類があります。

 

一般的に使いやすいのは、直喩、隠喩、擬人法の3つです。

 

使いやすい比喩3選


直喩:「まるで〇〇のような」「〇〇みたいな」と説明付きでたとえる
例)彼は怒っている。
  →彼は鬼のように怖い顔で怒っている。

隠喩:「のような」「みたいな」を使わずにたとえる
例)あの人は繊細な人だ。
  →あの人はガラスの心を持っている。

擬人法:生物やものなど、人間ではないものを人間の言動にたとえる
例)花は咲き、鳥は鳴いている。
  →花は笑い、鳥は歌っている
 

 

より強い印象を与えたいときは「隠喩」を使う

 

直喩と異なり、隠喩は「のような」「みたいな」など、比喩を明示する言葉がついていません。

 

隠喩は、「AはBである」と断定する表現なので、直喩よりも鋭く、強い印象を与えることができます。

 


例)子どもは笑顔を見せた。
 
直喩:子どもはまるで天使のような笑顔を見せた。
隠喩:子どもは天使の笑顔を見せた。
 

 

注意点として、隠喩は、受け手によってさまざまな意味にとらえられかねません。

 

伝えたい意図とは違う意味で解釈されることもあります。

 

比喩を使いこなしたいなら、まず直喩を使いこなせるようにしましょう。そのあとで「まるで・・・のようだ」を省略しても不自然ではないかを考えると良いですよ。
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知らないことは「知っていること」に例える

  

2つの異なるものに、類似性、関連性を見つけ、それを結びつけて表現すると、相手の頭にイメージしやすくなります。

 

Aという事象をBという事象にたとえるときは、

「読み手がBのことを知っている」
「AとBが間違いなく似ている」

ことが前提です。

 

❌比喩のない例:

法人における決算書は、どのようなお金の使い方をしてどのような利益をあげたのか、会社の業績を数字であらわしたものです。

⭕️比喩がある例:

法人における決算書は、学生の通知表と同じです。
どのようなお金の使い方をしてどのような利益をあげたか、会社の業績を数字であらわしたものです。
勉強の成果が数字で評価されるように、会社の業績も数字で評価されます。

 

コツ⑥: 接続詞を「正しく」使う

 

接続詞を適切なタイミングで正しく使いましょう。

 

接続詞とは、「文と文をつなぐ言葉」のこと。

 

接続詞を正しく使うと、前の文と後ろの文の関係性がはっきりするため、文章が理解しやすくなります。

 

 
接続詞の役割は、例えるなら「クルマのウィンカー」。
 
適切なタイミングで正しくウィンカーを出すことによって、読む人に文章の行く先をさりげなく教えてあげることができます。
 

 

文章は、「文」と「文」が複数つながったものです。

 

「文A」と「文B」を繋げるとき、接続詞を入れることで、2つの文の関係性が明らかになります。

 

接続詞が示す2つの文の関係性


・AだからB:Aが原因となってBになった(順接)ことがわかる
・AだけどB:Aから予想される結果とは「逆の結果」になった(逆接)ことがわかる

 順接:前に述べたことが、あとに述べることの原因・理由となること
 逆接:前に述べたことを否定すること
 

 

接続詞は「使いすぎ」も「使わなさすぎ」もダメ

 

接続詞があると、読み手は「後に続く文の展開」を予測して読むことができます。

 

例えば、「しかし」があると、「前の文とは逆の内容になる」ことがわかるので、読み取りの負担が軽くなります。

 

一方で、接続詞が多いと文章量が増えます。

 

文章の勢いや流れをさえぎってしまうため、使いすぎには注意しましょう。

 

接続詞の3つのルール

  • なくても意味が通じる場合は、削除する
  • 順接(だから、それで)の接続詞は、なくてもいい場合がある
  • 逆接(しかし、でも)の接続詞は、あったほうが文章が伝わりやすい

 

  
・父は経営者でもあり、また、マラソン選手でもある。
  →父は経営者でもあり、マラソン選手でもある。

・料金を変更しました。したがって、次回より請求金額が変わります。
  →料金を変更しました。次回より請求金額が変わります。
  

 

接続詞が必要か迷ったときは、音読してみてみましょう。読んで冗長だと感じれば、不要な接続詞として削除できますよ。
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必ず入れたいのは「逆のこと」を書く場合

 

逆接の接続詞は、「前の文とは反対の内容」「前の文からは予想できない内容」が後ろに続くときに使いましょう。

 

逆接の接続詞を削ると、「文と文の関係性」や「前後のつながり」が見えにくくなるためです。

 


彼は毎日10時間勉強した。大学受験に失敗した。
 →彼は毎日10時間勉強した。それなのに、大学受験に失敗した。

・日本の大学進学率は増加傾向にあります。OECD各国平均を下回っています。
 →日本の大学進学率は増加傾向にあります。しかし、OECD各国平均を下回っています。
 

 

接続詞を上手く使う書き方のコツ

①:接続詞を気にせず書く
②:書き終えたあとで、「削れる接続詞はないか」を考える
③:削るか残すか迷ったときは、「残す」ようにする

 

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まとめ:実際に書きながら文章力を鍛えよう!

 

今回は分かりやすい文章を書くコツについて、ご紹介してきました。

 

書き方のコツ6選

・文章はシンプルにする
・伝わる文章には「型」がある
・文章も「見た目」が大事
・わかりやすい言葉を選ぶ
・比喩・たとえ話を積極的に使う
・接続詞を正しく使う

 

本記事で解説した6つのコツをぜひ実践してみてください。

最初は、時間がかかるかもしれませんが、数をこなしていけばだんだん慣れていくはずです。

 

今回ご紹介した以外の書き方のコツをもっと知りたいと思った方は、「文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた」をぜひ一読してみてください。

 

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた

書き方のコツだけでなく、文章を書くにあたっての準備や心構えのコツも書かれており、さらに文章の内容を豊かにしていくために必要なノウハウが学べます。
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今回は以上です。

 

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