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【時制が理解できる】現在完了形と過去形・現在形の違い

時制の使い方が苦手な人
「過去の話をする時はなんとなく過去形を使ってしまう。現在完了形は知ってるけど、使うタイミングがよく分からない。細かいニュアンスで時制を表現できるようになりたいな。」

 

こういった疑問にお答えします。

 

本記事の内容

  • 2種類の動詞:動作動詞と状態動詞
  • 動作動詞:現在完了形と過去形の違い
  • 状態動詞:現在完了形と現在形の違い

 

本記事の信頼性

  • 外資系IT企業:8年間勤務 
  • 英会話レッスン:1年間受講
  • TOEIC620

 

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2種類の動詞:動作動詞と状態動詞

 

動詞の種類によって現在完了形の意味が異なるため、まずはそれぞれの意味を簡単に押さえましょう。

 

動作動詞

 

動作することで変化が起きる動きを指します。

 

 
例えば、eat (食べる) 。 
 
食べ物が「存在する状態」から「無くなる状態」に変化するので動作動詞です。
 

 

 

状態動詞

 

動作のはっきりとした始まりと終わりは考えず、ただ漠然と状態が続くことを指します。

 


例えば、live(住む)。

昨日も今日も変わらず同じ場所にいる状態が続くので状態動詞です。
 

 

 

動作による変化がある場合は動作動詞、変化がない場合は状態動詞と覚えましょう。
Shu-log

 

動作動詞:現在完了形と過去形の違い

 

悩む君
過去の話をする時、なんとなく過去形を使っちゃうんだよな。
現在完了形を使いこなせると、より細かいニュアンスで伝えられるよ。
Shu-log

 

過去の話をする時は、現在完了形と過去形を以下のように使い分けます。

 

  • ”もう〜してしまった”という、今どういう状態を抱えているかを伝える場合は、「現在完了形」を使う
  • "いつ~した"という、過去のいつに行われたかを伝える場合は、「過去形」を使う

 

動作には、その動作が「現在、過去、未来」のいつの時点で行われるのかを表す時制(テンス)があり、これが現在形、過去形、未来形という形で表されます。

 

そしてもう1つ、「やり初め、やっている最中、やり終えた後」のどの段階にあるのかを表すアスペクト(相)と呼ばれるものがあります。

 

(出典:英文法の鬼100則)

 

例えば、eat(食べる)と言う動作動詞では、以下の時間軸で表されます。

 

 
・eaten:食べ終わった後の状態
・eat / ate:食べ初め〜終わりまでの一連の過程
 

 

現在形、過去形の eat / ate は、食べ始めから終わりまでの一通りの過程を表します。

 

一方、過去分詞の eaten は、食べ終わった後の状態を表します。

 

例えば「今どういう状態を持っている?」と問われて、「今は食べ終わった後の状態を持っているよ」というのが have eaten です。

 

まとめると以下になります。

 

・過去分詞:〜した後の状態を表す
・現在形、過去形:動作の一連の過程を表す

 

eatの場合、以下のように「現在完了形」と「過去形」を使い分けると良いです。

 

<現在完了形>
A君:Let's go out for lunch.
B君:I have eaten lunch. (私はもう昼食は食べてしまったよ)
食べ終わった後の状態に焦点

 

<過去形>
A君:When did you eat lunch?
B君:I ate lunch at one in the afternoon. (私は午後1時に昼食を食べたよ)
いつ食べたのかに焦点

 

今どういう状態を抱えているかを伝える場合は現在完了形、過去のいつに行われたかを伝える場合は過去形を使おう。
Shu-log

 

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状態動詞:現在完了形と現在形の違い

 

悩む君
変化しない状態なら、現在形と現在完了形どっちでも良いのでは?
自己紹介など、過去から続く状態の話をする時に現在完了形が役立つよ。
Shu-log

 

現在の状況を伝える時は、現在完了形と現在形を以下のように使い分けます。

 

  • ”いつから〜している”という、期間ありで今に至るまで続く状態を伝える場合は、「現在完了形」を使う
  • "いつも~している"という、漠然と続く状態を伝える場合は、「現在形」を使う

 

アスペクト(相)では、過去分詞は「〜した後の状態」を指します。

 

状態動詞は「変わらない状態」を表すので、それを現在完了にすると、「(ある期間)変わらない状態をずっと have している」と言う意味になります。

 

現在形は期間を切り取らず「今現在のいつも続く状態」を表すのに対し、現在完了は「過去のある時点から今に至るまでの、変わらず続く状態」と言う「時間の切り取り」が発生します。

 

live(住む)の場合、以下のように現在完了形と現在形を使い分けると良いです。

 

<現在完了形>
I'm Taro Yamada. I have lived in Yokohama for ten years.(私は山田太郎です。横浜に住んで10年になります。)
→10年前〜現在までの10年間という時間の切り取りが発生

(出典:英文法の鬼100則)

 

<現在形>
A君:Where do you live?
B君:I live in Yokohama. (私は横浜に住んでいる)
→期間がなく漠然と続いている

(出典:英文法の鬼100則)

 

期間ありで今に至るまで続く状態を伝える場合は現在完了形、漠然と続く状態を伝える場合は現在形を使おう。
Shu-log

 

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まとめ

 

今回は、「現在完了形と過去形・現在形の違い」についてご紹介しました。

 

動詞には、動作による変化がある場合は動作動詞、変化がない場合は状態動詞の2種類が存在し、それぞれで現在完了形の意味が異なります。

 

動作動詞の現在完了形:「〜した後の状態」を指す
状態動詞の現在完了形:「(ある期間)変わらない状態」を指す

 

動作動詞における、現在完了形と過去形の使い分けは以下の通り。

 

現在完了形:「今どういう状態を抱えているか」を伝えるとき
過去形:「過去のいつに行われたか」を伝えるとき

 

状態動詞における、現在完了形と現在形の使い分けは以下の通り。

 

現在完了形:「期間ありで今に至るまで続く状態」を伝えるとき
現在形:「期間なしで漠然と続く状態」を伝えるとき

 

現在完了形を使いこなせれば、細かい時制のニュアンスで自分の思いが分かりやすく伝えられるようになります。

 

ちょっとした解釈のしやすさで相手の理解度が変わってくるので、時制を使うときは現在完了形も使って表現してみてください。
Shu-log

 

今回は以上です。

 

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