「広島に来たけど、お好み屋さんが多すぎてどこに行けば良いか迷うな・・・。地元民おすすすめの美味しいお店を教えてください。」
こういった疑問にお答えします。
私が住んでいる広島には約1,600 のお好み焼き屋さんが存在します。
人口あたりの店舗数では、大阪や東京を抑えて広島が第1位だそうです。
美味しいお好み屋さんは数多くありますが、特に有名なお店は「みっちゃん」や「八昌」です。
今回は地元民として色々なお好み焼き屋を食べ歩いた私が、さらに美味しいと思ったお好み焼き屋さんを紹介したいと思います。
ズバリ、「いっちゃん 」がおすすめ!
いっちゃんは昭和25年に創業したお店で、光町と広島駅のekie に店舗を構えています。
2018年に専門店として初めてミシュランガイドに掲載されたすごいお店です。
店長 市居さんの義理の父である「みっちゃん」創業者の伊畝満夫さんが、お好み屋の道を進めたのが創業のきっかけでした。
市居さんは32歳でお好み焼き職人として修行を始めたのですが、中々成長できず、年下のお好み焼き職人より上手く焼けない自分に劣等感を感じていたそうです。
ですが、伊畝満夫のアドバイスをきっかけにひたむきな努力を続けた結果、今やミシュランガイドに掲載されるほどのお好み焼き職人になったのです。
美味しさの秘密は、キャベツの甘みを極限まで引き出す技術
いっちゃんのお好み焼きの特徴は、他店と比較にならないほどの「キャベツの甘み」です。
蒸気を巧みに操る職人技を使ってキャベツの温度を均一に通することで、焦がさず最高の焼き加減で、キャベツの甘みを最大限まで引き出しています。
ほのかに透き通ったキャベツの見た目からも甘さを感じさせますね。
キャベツの甘みが、豚肉やそばの旨味を引き出しており美味!
食べた感想としては、想像以上のキャベツの甘さに驚きました。飴色まで炒めた玉ねぎに匹敵する甘さです。
・豚肉の旨みをより引き出してくれる、飴色まで炒めたキャベツの甘さ。
・固めのそば麺と柔らかいキャベツがマッチした、絶妙な食感。
素材本来の旨みが最高に出ていたので、マヨネーズやソースの追加無しで完食できました。
正月のお昼時に食べに行ったのですが、そこまで人は多くありませんでした。
広島駅構内でアクセスもしやすいので、この味を感じたい方はぜひお店に足を運んでみてください。
いっちゃんの店舗場所
経験する前に背景や歴史を知れば、人生の濃度が高まる
私がいっちゃんに行こうと思ったきっかけは、「プロフェッショナル 仕事の流儀」の特集を観たことでした。
お好み焼きを食べてみたいと思うこと以上に、市居さんの人柄やお好み焼きに対する強い思いに惹かれたのが大きかったです。
とても美味しかったのですが、もし市居さんという人柄やお店の歴史を知らずに食べていたら、これほどの感動はなかったと思います。
「同じ経験でも、背景や目的を理解しているかどうかで、自分の感じ方が大きく変わる」
何気ない日常でも自分が意識すれば、より幸せに感じることができます。
今回は以上です。