株式投資を始めるにあたり、どの国の株式を購入すべきか迷っている方には米国株がおすすめです。当記事を読んで頂ければ、米国株が優れた投資先である理由を理解できますよ。
私は2020年1月から米国株投資を実施しています。
2021年3月時点(14ヶ月)の運用実績は、以下のとおり。
投資額 | 1074,895円 |
含み益 | +163,029円(利回り:約15.1%) |
投資先 | ・eMAXIS Slim 米国株式(つみたてNISA) ・楽天全米株式バンガード楽天DC(iDeCo) ・VYM ・HDV |
この記事では、米国株をおすすめする理由3選と、米国株に投資する際の注意点を解説します。
この記事を読めば、何を基準に投資先を選べば良いか理解できるので、資産運用をする際の参考にきっとなるはずです。
理由①:右肩上がりの成長が見込める
人口増加を続ける米国
一般に人口増加は、消費や労働人口が増え生産性が上がり、経済成長を促します。
米国は技術革新による生産性向上に加え、生産人口の増加によりさらに経済発展が見込まれています。
自然増ではなく、移民流入によるところが大きいです。
・2030年:3億5,400万人
・2050年:3億9,100万人
暴落や停滞した年もある
人口増加を続けていても、歴史を振り返ると米国株が下降した時期もありました。
・1929年:世界大恐慌
・1960年:スタグフレーションと石油危機
・2020年:コロナショック
米国は上昇と下降を繰り返しながら右肩上がり成長をしてきました。
人口増加と技術革新により、今後も経済成長が見込めます。
理由②:安定して高い利回りが期待できる
株主ファーストの国、米国
米国企業は、株主還元を非常に重視しています。
「減配は経営失格」の烙印が押されることを意味するので、簡単に減配できません。
一方で日本企業は、株主連帯責任の精神が強いです。
経営陣は「不況なんだから仕方ないでしょ、株主も一緒に責任とってね」と言わんばかりに平気で減配します。
こういった米国と日本での企業の姿勢の違いは、増配企業数で圧倒的な差を生んでいます。
・日本:1社(花王)
理由③:簡単に分散投資できる
米国は優良なETFが多い
株価暴落時のリスクを減らすために、複数業種の企業に幅広く分散して投資することが鉄則です。
ETFとは、「上場投資信託」のことです。
投資信託とは、複数種類の株式や債券などをパッケージとして購入できるものです。
よって、ETFは証券取引所に上場した投資信託のことを指します。
通常の株式と同様の扱いとなるため、リアルタイムに株の売買ができます。
米国のETFなら、1株単位から米国企業全体に分散された株式を購入できますし、日本のETFよりも保有コストが安価で株式も優良なものが多いです。
代表的な米国ETF
銘柄 | 配当 利回り | 保有 コスト | 概要 |
---|---|---|---|
VTI | 1.37% | 0.03% | ・米国のほとんどの上場企業である3,600銘柄に投資 ・上位セクター:情報技術、金融、消費財 ・成長性を期待した企業が含まれるため配当は低め |
VYM | 2.98% | 0.06% | ・米国の高配当銘柄を対象とした400銘柄に幅広く投資 ・上位セクター:金融、ヘルスケア、消費財 |
HDV | 3.69% | 0.08% | ・米国の財務優良企業のうち、配当利回りの高い70〜80銘柄に投資 ・上位セクター:エネルギー、生活必需品、ヘルスケア ・ディフェンシブ銘柄で構成(景気の影響を受けにくい) ・連続増配企業が多い(P&G、コカコーラなど) |
SPYD | 4.80% | 0.07% | ・米国の優良企業を500社集めた「S&P500」のうち、 配当利回りが高い80銘柄に均等割合で投資 ・上位セクター:不動産、一般消費財、公益事業 |
代表的な日本ETF
銘柄 | 配当 利回り | 保有 コスト | 概要 |
---|---|---|---|
日経平均高配当50ETF | 4.00% | 0.30% | ・日経平均株価の銘柄のうち、配当利回りの高い50銘柄に投資 ・上位セクター:総合商社、銀行、輸送 ・景気敏感な業種が多い |
米国株に投資する際に注意すべきこと
米国株に投資する際の注意点は以下2つ。
①:配当金を受ける時の税金が日本の株式より高い
②:為替リスクがある
ひとつずつみていきましょう。
注意点①:配当金を受ける時の税金が日本の株式より高い
配当金を受け取る際、10%の外国所得税が別途かかります。
日本株 | 20.125%が課税(所得税,地方税) |
米国株 | 10%の外国所得税が課税後、20.125%が課税(所得税,地方税) |
例えば配当が100万円の場合だと、約9万円の差が出ます。
・日本株:約79.7万円
・米国株:約70.7万円
解決策:確定申告する
米国での10%の課税は二重課税ということになるため、外国税額控除の制度を使って確定申告することで取り戻せます。
注意点②:為替リスクがある
米国株は個人では円購入できますが、運用会社がドルに両替して購入しているため、実質ドル建ての資産となります。
そのため、円高になると株式の価値が下がってしまいます。
1ドル100円の時に100株(1ドル/1株)購入した場合、
1ドル80円に円高になると、10,000円→8,000円の価値に下がります。
解決策:日本円をバランスよく保有する
円高に備えて円貯金や日本株投資でリスク分散しましょう。
日本のETFは良い商品がないため、幅広い業種で複数の個別株を買い、オリジナルのETFを作成した方が良いです。
日本個別株の購入方法については、【やり方公開】高配当日本株投資の道① 〜始め方編〜をぜひご覧ください。
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【やり方公開】高配当日本株投資の道① 〜始め方編〜
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まとめ:米国は今後も成長が期待できる最高の投資先!
米国株をおすすめする3つの理由を紹介しました。
・人口増加により、長期的な成長が見込める
・株主還元を重視し、減配しないよう努力を続けている企業が多い
・米国株ETFを買えば、安価な保有コストで簡単に分散投資が可能
つみたてNISAやiDeCoを使って米国株を購入すれば、税制面でさらに有利に資産運用することができます。
みなさんの投資株選定の参考になれば嬉しいです。
今回は以上です。